なぜ老健医師は人気なのか?老健で医師が働くメリット

入居者と向き合える時間が長い

介護老人保健施設で働く医師が増えてきていると同時に、老健医師として働くことを希望する医師も増えてきています。
この施設で働くメリットが徐々に浸透しているのかもしれません。

老健医師となるメリットの一つは、入居者と身近な距離感で非常に長い時間向き合うことができる点。
病院で勤める医師は日頃多くの患者と接することとなり、外来はもちろん、入院患者に対してもさほど多くの接点を持つことは難しい状況です。
小さな町の診療所などであれば別ですが、通常は患者との距離感を遠く感じてしまうもの。

一方で、老健は日頃の健康管理及びそれに関する指導などを入居者に対して行うため、毎日のようにその施設でリハビリ等を行う人たちと顔を合わせることになります。
当然、こうした人たちと向き合う時間が長くなるわけですから、勤務医と患者との関係よりも密なコミュニケーションを取ることが可能となり、関係性そのものを強くすることができるのです。

病院での診療を事務的な作業に感じてしまっていた医師にとっては、老健で働くことで、入居者と向き合うことの重要さやメリットを肌で感じることができるでしょう。

自分が年をとっても長く勤務できる

病院で働くには、一定の診療技術が求められます。それは時に高いものであり、特に手術などを行う医師は、高度なスキルを求められることになります。
老健医師がいい加減でいいというわけではありませんが、手術スキルや高度な診療スキル等は通常求められません。

つまり、体力的・技術的に衰えてしまったとしても、老健であれば働くことが可能なのです。
この点は多くの医師にとってメリットとなるでしょう。
年齢を重ねて長時間勤務が難しくなった医師でも老健での勤務は可能ですし、責任のある立場ではありますが、知識さえ持っていれば長く働き続けることができます。
体力の衰えを感じてからでももちろん構いませんが、早いうちに老健施設への転職を検討してみるのもいいかもしれません。

都心でも地方でも勤務地が選べる

現在日本全国に介護老人保健施設は4,000ほどを超える数が存在しています。
高齢化の進む日本社会ですから、今後も増加することは間違い無いでしょう。
老健施設が増えれば、そこで働く医師の確保も必要になってきます。

また、この施設は大きな病院のように都心に集中しているわけではありません。
むしろ高齢者などが通いやすいよう地方にも存在しており、全国至るところにあるのです。
医師にとって、働く場所や勤務地の選択肢が多く選びやすいという点は、大きなメリットとなるはず。
老健医師になるために引っ越したり単身赴任をしたりということもほぼ回避できますし、老健で働くことをきっかけに田舎や故郷へと戻るという選択もしやすくなるでしょう。